Go プログラム1表紙

Go プログラム イラスト

「Go!」 は、いい映画でした! 一目惚れした年上の女のために東京から長崎までピザを届けるという若さゆえの暴挙、内角高めにズバッとストレートという感じの青春ロードムービー。主演の高田宏太郎さんががむしゃらに突っ走る役柄にピッタリ、モデル出身とあって体は大きいんだけど、ちょっと弱気でシャイなところも体現していて良かったです。高田さん演じる康助がジャイロでひた走る途上で出会うのが山崎努さんで、ハーレーダビッドソンに乗って絶妙のタイミングで現れるのが実にカッコイイ! 同年公開の「GO」(2001 行定勲監督)の方にも山崎さんは出演(窪塚洋介さんの父親役)されていて、若者にとって守護神のような大人という感じが共通していて、どこかの名画座で山崎努特集をやったら「GO」「Go!」の二本立てを推したいですね。
この「Go!」は、サンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞したのですが、NHKとともにこの賞を主宰するサンダンス・インスティテュートの創始者がロバート・レッドフォードさんなのです。1980年に、アメリカ映画界で将来を嘱望される若いアーティストたちの育成と発展を目的とし設立された非営利組織で、演劇界や映画界をリードするベテランの指導を受けられる研修プログラムを実施しています。また、ユタ州でサンダンス映画祭を実施し、ここから多くの新たな才能や作品が巣立っているのです。歴代の受賞作には、コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」(1985)、「ウェルカム・ドールハウス」(1996 トッド・ソロンズ監督)、「フルートベール駅で」(2013 ライアン・クーグラー監督)や「セッション」(2014 デミアン・チャゼル監督)など日本でも話題になった作品も多いのです。
今、手元に「Go!」のパンフレットがあるのですが、その中にもサンダンス・NHK国際映像作家賞の審査員であるジョン・ランディス監督(「ブルース・ブラザース」や「狼男アメリカン」で有名)が「若い苦悩を描いたロード・ムービー。珍道中に加えて、謎のハーレー男のキャラクターは極めて魅力的。監督の過去の映像作品が持つロックンロール調の姿勢がとても気に入った。」と賛辞を寄せています。こうして、若い世代を応援し、映画界の後継者を育てようとするレッドフォードさんには敬服です。ちなみに「サンダンス・インスティテュート」というネーミングは、名作「明日に向って撃て!」(1969 ジョージ・ロイ・ヒル監督)でレッドフォードさんが演じたサンダンス・キッドからとっています。
「Go!」のパンフはノートを模したもので、「汚し」までほどこされた凝ったデザインです。そして、中面には見開きにハピイさんのイラストがドーンと! あ、「よくやった がんばった」との言葉と共に小泉純一郎さんのイラストも!そんな時代だったのですね。    (ジャッピー!編集長)