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ゴールデン・カップスのドキュメンタリー映画として、「ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム」(2004 サン・マー・メン監督)があります。前半はゴールデン・カップスをリスペクトする人たちのインタビュー、メンバーの証言で、後半は解散後31年ぶりの再結成ライブという構成になっています。
元々は、平尾時宗とグループ&アイという名前で、本牧の有名なライブハウス「ゴールデン・カップ」で演奏しており、すごいバンドだと評判になります。横浜まで見にくる若者たちだけでなく、業界の人も訪れて来て、東芝レコードと契約、デビューに際して「ゴールデン・カップス」とグループ名を改めます。たしか、当初は全員ハーフとして売り出されたと思いますが、会社としては、横浜から出てきたグループということでエキゾチックで洋風なイメージを前面に出したかったのでしょう。しかし、実際に日系アメリカ人、中国系の人を含み、グレイハウンド・バスでアメリカ全土を旅行し帰国した平尾さん、など本場の音楽を肌で感じたことが演奏スタイルにあらわれています。
映画の中で、ビートたけしさんが「憧れていたけど、怖くて入れなかったね」と語る伝説のライブハウス「ゴールデン・カップ」で演奏している頃はベトナム戦争真最中、黒人のお客さんが多くてR&Bなど黒っぽい曲を演奏することが多かったそうです。
当時のGSブームの中、マモル・マヌーさんが唄う「長い髪の少女」のヒットが有名ですが、そんな彼らですからそういった一般的なGS路線では飽き足らず、アルバムに含まれる洋楽カヴァーもジミ・ヘンやクリームなど他のグループとは一味違うものでした。1969年に出した初のライブ・アルバムなどはシングルのヒット曲は1曲も入ってなく、彼らの音楽志向がはっきりと打ち出された一枚です。映画の中でも萩原健一さんが「お揃いのフリフリの衣装を着せられて甘ったるい曲をやっていた俺たちテンプターズから見たらやりたい音楽をやっていて羨ましかった」といった感じの証言をしています。
同じミュージシャン仲間からも一目置かれたゴールデン・カップスですが、1971年末から1972年正月にかけての沖縄公演をもって解散となります。最終ステージ中に会場が火事になり、楽器やアンプも焼失してしまうというアクシデントがありました。解散時のメンバーには、元カーナ・ビーツのアイ高野さん、後にレイニー・ウッドを結成する柳ジョージさんなどがいました。
僕が好きな曲は「愛する君に」です。この曲のシングルB面が「クールな恋」で、これはアニメ「巨人の星」の中でオーロラ三人娘が唄っていました!       (ジャッピー!編集長)