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今頃、新文芸坐では「仁義なき戦い」5部作(1973~1974 深作欣二監督)一挙上映、そろそろ第2作「仁義なき戦い 広島死闘篇」(1973 深作欣二監督)が始まる頃でしょうか。僕は過去に今は無き上板東映で第1作から第4作(つまりは笠原和夫脚本ですな)を続けて観たことがありますが、5部作一挙に観たことはなかったので、行きたかったのですが、所用でガマンの子です。この5部作でいちばん観ているのは第3作「仁義なき戦い 代理戦争」(1973 深作欣二監督)かなあ。たぶん14~15回ぐらい観ていると思います。いちばん観た回数が少ないのは「仁義なき戦い 完結篇」(1974 深作欣二監督)で、4~5回でしょうか。5作平均すれば10回ずつぐらい観ているでしょうか。50回ぐらい(それ以外に1980年の「仁義なき戦い 総集篇」も2回観ています。こちらは4部までの編集版)。だけど、第1作公開からもう43年経っているからお好きな方は100回や200回はご覧になっていることでしょう。何回観ても面白さが褪せないエヴァーグリーンな作品です。
上記の上板東映の他に、新宿昭和館、文芸坐、三百人劇場、ラピュタ阿佐ヶ谷、シネマ・ヴェーラ、新文芸坐などいろいろな映画館で観ました。とりわけ、今は無い浅草名画座では毎年9月ぐらいになると、この5作を他の作品と組み合わせて週替わりで5週間かけていて、よく足を運びました。文太さんや千葉真一さん、旭さん、梅宮さん、北大路さんの似顔絵が入ったカードを使ったスタンプラリー(5作完走するとタダ券がもらえた)もあったりして、浅草の晩夏から秋の風物詩?だったのです。そしてなんと言っても、その佇まい(浅草名画座は浅草中映の地下でした)、場内の雰囲気が映画によく合っていました。裏切られ、惨めに殺され、不毛な抗争に振り回される男たちに思いを馳せながら、夜になってすっかり周囲の店が閉まった六区の通りをトボトボ歩いて帰るときの寂寥と孤独感。これは今どきのキレイなシネコンでは味わえない感触ですねえ。
それでも、2008年に渋谷のシネマ・ヴェーラで「70年代深作欣二特集」をやったときに「仁義なき戦い 代理戦争」と「仁義なき戦い 頂上作戦」(1974 深作欣二監督)の2本立てを観に行ったら、制服姿の高校生2人連れを見かけ、「日本の若者も捨てたもんじゃない」と思ったことがありました。さらに時代はすすみ、映画館よりもDVDやブルーレイで観る人が多くなっている昨今です。新しい世代が新しい観方で「仁義なき戦い」シリーズを観ていくのだろうと「ワシらの時代もしまいで」と小林旭さん演じる武田のセリフを独り言つしかありません。
ちなみに浅草名画座「仁義なき戦い」スタンプラリー・カード、文太さんの似顔絵の横には「ようきたのう」と書いてありました。      (ジャッピー!編集長)